Vol.8 --- リンゴがテーマのレストラン
パリには、リンゴをテーマにしたレストランがある。「ポムズ」だ。
リンゴは、ジュースやジャム、お菓子はもちろん、シードルやカルヴァドスなどのお酒、さらに料理のソースの隠し味やアクセントにも使えるなど、幅広い用途のある食材。
これに着目し、「ポムズ」では、様々な形でリンゴのおいしさを提案している。
サバのマリネ&コールラビのサラダに、青リンゴ“グラニースミス”の薄切りでさわやかさとシャキシャキ感を演出。
ポモー(リンゴの甘口アルコール)で味付けしたフォアグラに、リンゴのチャツネ。牛肉と編み笠茸にポモーを使ったコクのあるソース…。料理のお供には、もちろんワインではなくシードルを楽しみたい。
デザートはリンゴが大いに活躍する場。
チョコレートのトロトロケーキは中にリンゴをしのばせて、ポモーのアイスクリームを添える。
焼きリンゴにはクッキーとヴァニラアイスクリームをあわせて提供。
ブルーベリーをそえたチーズケーキは、リンゴのカラメリゼ付き。
そして、カルヴァドスをかけてフランベするクレープ。
食材店もかねており、生のリンゴを筆頭に、無添加のリンゴジュース、リンゴのチャツネやジャム、シードル、カルヴァドスなどのリンゴ酒なども販売。
ランチ&ディナーだけでなく、朝食やティータイムもオープンしている。
リンゴをおいしく楽しむ場であると同時に、リンゴについての知識も深められる、リンゴ啓蒙の場でもある「ポンズ」。パリでも人気のレストランの一軒だ。
(2013/5/17)