Vol.1 --- フランスの主なリンゴ
りんごは、フランスでもっとも消費されている果物だ。
POMMEとつづり、読み方は”ポム“。
年間生産量は、約165万トン(2011年)。EU全体では約1000万トン。イタリア、ポーランド、そしてフランスが、生産量の上位3カ国だ。
どの家にも、キッチンにはリンゴが盛られた果物かごが置かれているし、ヘルシーなおやつ・軽食としても人気。
多々あるサンドウィッチショップなどでは、デザートコーナーに、チョコレートタルトやフルーツタルトなどと並んで、必ずと言っていいほどリンゴも置かれている。
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このように大体6~7種が並ぶ。
他の果物も郵送ケースに入ったまま売られていることが多い。
現在、30種ほどの生食用リンゴが主に栽培されているが、一番人気は”ゴールデンデリシャス“。歯ごたえがよく汁気たっぷり、甘くて少し酸味が効いた、黄色リンゴだ。二番人気は、甘みがとても強い赤リンゴの”ガラ“。続いて、酸味が強く甘みが弱い緑リンゴの”グラニー・スミス“。
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その後、”ブレイバーン“と”ピンクレディー“の2種の赤リンゴに続き、6位に”フジ“。ジューシーさと心地よい甘みが評価されている。
これらのリンゴはすべて、生のままかぶりついてもおいしいが、加熱してお菓子などに仕立ててこそ、そのおいしさを一段と発揮する種類も少なくない。
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次回は、リンゴを使ったフランスのお菓子を取り上げよう。
(2012/7/14)