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Vol.3 --- スーパーの人気リンゴ商品

 フランス人が一番好きな果物、リンゴ。そのリンゴの加工品で最もポピュラーなのは、コンポート。
 コンポートとは、砂糖煮のこと。洋ナシや杏、ルーバーブ(大黄)など、いろいろな果物でつくられるが、リンゴのコンポート”Compote de pommes”は、コンポートの王道中の王道だ。
 リンゴをザクザクカットして、砂糖とレモンなどの酸味を足して煮込み、そのまま形を残して、もしくはミキサーにかけて滑らかなピュレにして食べるコンポートは、一般家庭の常備食。
 簡単に出来るので自家製を作る人も多いが、スーパーにもヴァラエティー豊かなリンゴのコンポートが売られている。

スーパーの棚にびっしりと並べられたコンポート
スーパーの棚にびっしりと並べられたコンポート

 ベーシックなピュレのタイプ。
 ミキサーにかけず、ゴロゴロしたリンゴの食感を残したもの。
 リンゴをベースに、洋ナシ、ルーバーブ、フランボワーズ、栗、桃など他の風味を混ぜ合わせたタイプ。
 糖分控えめの、ダイエット仕様。
 BIO(有機農法)リンゴのみを使ったもの…。
 多くのメーカーから実に多種多様のコンポート・ド・ポムが提案されていて、その需要の高さが伺える。

リンゴのコンポート リンゴのコンポート
値段は2ユーロ後半~3ユーロ前半。
日本円で300~500円で買うことができる

 ヨーグルトのように、一人用カップx4つ、が基本のパッケージ。ヘルシーなおやつやデザートとして、冷やして食べる。
 常温保存が出来、ジャムのようにパンにつけて食べるコンポートもある。

形を残したタイプのコンポート 形を残したタイプのコンポート
形を残したタイプのコンポート。
小分けにされているので食べやすい!

 また、ポテトチップスなどのスナック菓子代わりに食べるリンゴチップス、小腹がすいたときに手軽に食べるシリアルバーのリンゴ入りなども、スーパーで手軽に買える、リンゴ加工商品。
 いずれも、ヘルシーさを意識しており、人気上々。
 おいしくて体によい果物として、いろいろな形でリンゴは楽しまれている。

リンゴのチップス
リンゴのチップス
リンゴ入りシリアルバー
リンゴ入りシリアルバー

(2012/9/21)

加納 雪乃
Yukino Kano

神奈川県出身 パリ在住。
専門はフランスの食文化、バレエ。
サラリーマン時代に、95~97年、パリ事務所の駐在員として初めてフランスに滞在。 フランスの食文化の魅力に感動し、その魅力を広く伝えたいと思うようになり、帰国後しばらくしてから退社。 改めて自分で渡仏し、2000年からライターとして活躍している。
著書:「パリオペラ座バレエと街歩き」「パリ スウィーツの話」(ともに集英社 be文庫にて発売中)

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