Vol.25 --- りんごデザートの冷凍食品
フランスの冷凍食品は上質で種類豊富。働く女性が多い社会において、重宝される存在です。カット野菜やラズベリーの冷凍など、食材そのものの冷凍品はもちろん、キッシュやグラタンなど料理の冷凍品も幅広い品揃え。デザートも、チョコレートケーキやチーズケーキ、エクレアなど各種そろう中、りんごのデザートももちろんあります。りんごのタルトやタルト・タタン、薄切りりんごのパイなどが、冷凍食品売り場に並んでいます。
今回は、タルト・タタンとノルマンディ風タルトを試してみました。
タルト・タタンは、箱を開けると、カラメリゼされたりんごがサブレ生地に覆われた状態で顔を出します。冷凍のまま、180度のオーブンで20分加熱。サブレ生地はほんのり色濃くなりました。そのまま5分間休ませてから、お皿を当てて上下をひっくり返し、アルミの器を取り外すと、現れたのは、なんともおいしそうな飴色のりんご。材料表示を見ると、表面をぎっしり覆い尽くすりんごは、タルト全体の60%近くの量を占めています。
とろりと焼きあがったりんごは、甘酸っぱさとカラメリゼされた香ばしさが絶妙です。口に入れるとそのままとろけるほどの柔らかさで、とてもジューシー。さっくり焼きあがったサブレ生地と絶妙なコントラストです。今回はそのままいただきましたが、濃厚な生クリームを添えれば、お店で食べるのにも負けず劣らずの立派なデザートになるでしょう。
ノルマンディ風タルトとは、ノルマンディ地方の特産であるりんごと乳製品を使ったタルトのこと。サブレ生地の中に、生クリームベースのコクのあるクリームとたっぷりのりんごを敷き詰めて焼いたものです。
今回購入したタルトは、箱から出すとクリームとともにカットりんごがたくさん入っているのがわかります。材料表示を見ると、りんごの割合は44%です。210度のオーブンで15分加熱した後、20分間休ませて出来上がり。
タルト生地はサクサク、クリームはまろやか、そしてりんごは、生の時の食感と風味がなんとなく感じられ、みずみずしさと甘みが程よく調和し、手作り感満載。バニラビーンズの香り高い甘みが、よいアクセントになっています。こちらは、バニラアイスクリームを添えるとさらにおいしさが増しそうです。
二つとも、冷凍とはいえそのクオリティは高く、人気商品なのも納得。手軽においしく愛される、りんごのお菓子です。
(2019/2/18)