第7回 りんごでダイエット…したい
2014年が明けて早、1ヶ月が過ぎました。毎年恒例の新年の誓い「今年こそ痩せる」は形骸化したまま、暦は2月へと移りました。出来ないことを偉そうにコラムに書くのは、厚顔無恥な私でもさすがに出来ない…とは思うものの、美容とダイエットは切り離すことが出来ません。従って今月のテーマは恐る恐るですが…「りんごでダイエット」。
少し前の話になりますが、りんごダイエットが流行りましたね。ダイエットに効果がある果物といえば、必ずといって良いほど名前があがるりんごですが、単品ダイエットの場合、同じものだけ食べ続けることに飽きてしまうことがあります。せっかく一大決心してダイエットを始めたのに、ストレスになっては元も子もありません。では、効果的に「りんごダイエット」をするためにはどうしたら良いのでしょうか。
「食物繊維」は、以前は体内に取り込まれてもそのまま排泄され、栄養学的にほとんど効果のないものとされていました。しかし近年、果物の食物繊維、とりわけりんごの食物繊維が俄然注目を浴びるようになってきました。
りんごをよく噛むと、最後に口の中に繊維質のようなものが残ります。これがアップルペクチンと呼ばれるりんごの食物繊維です。水溶性の食物繊維であるアップルペクチンは、水に溶けるとゼリー状に固まる性質があります。りんごが便秘に効果的なのは、正にこのアップルペクチンの働きによるものだったわけです。今では整腸作用の他ホルモンの生成を促す、糖の吸収をなだらかにするなどの効果があるといわれています。
もちろん、より効果的にダイエットをするためにはりんごを皮ごと食べるのがオススメです。
「食物繊維」や「ポリフェノール」といったダイエット効果が期待できる成分が、果肉より皮に多く含まれているのがその理由。
さらにりんごの糖分は、血糖値を上げないこともわかってきました。血糖値が急激に上昇すると、その値を下げようとしてインスリンが多く分泌され、中性脂肪に変えていくというのが身体の仕組みです。食物繊維の多いりんごを皮ごと食べると血糖値が上がりにくくなり、インスリンの分泌が抑えられて脂肪の蓄積も抑えられるということです。
血糖値は下がりすぎると空腹を感じてきます。
血糖値を安定させる働きのあるりんごなら、空腹感を感じにくくなりダイエットに最適。糖や塩分、脂肪などの吸収を低下させると同時に、血糖値の急な上昇も抑えてくれるりんごはダイエットにぴったりな果物であることがお解りいただけたと思います。
(2014/2/3)