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普通(丸葉)栽培 ~大きくて丈夫な樹を育て、安定性を目指す~

世界のリンゴ栽培の歴史の中で古くからあり青森県では現在も主流。台木の種類はマルバカイドウがほとんどです。マルバカイドウの特性上、発根性に優れ生育旺盛、樹体は大型になります。そのため隣り合う樹とは広い間隔が必要になります。

面積10aあたり15~30本植えといわれていますが、その限りではありません。

メリット
  • 樹が育てば頑丈、ある程度の自然災害(強風、干ばつ、大雨)にも耐える。
  • 樹が大きくなる分、面積当たりに植える苗木本数が少ない=コスト低
  • 環境適応力が高いので、比較的栽培しやすい。
  • 経済寿命が数十年と長く、長期間安定した収穫量を見込める
デメリット
  • 高度な整枝剪定技術を要する。高品質リンゴ生産と作業しやすい樹形づくりに技術が必要。
  • 樹が大きくなると樹冠 ※1 内部の着色管理や管理作業が困難。
  • 成園化 ※2 し安定した収穫量を上げるまで時間が掛かる(10年程度)
  • 樹が大型になり、定植間隔が狭いと間伐 ※3 が必要な場合もある。

《語句の説明》
※1:樹冠  …… 樹上の枝の広がりや葉の茂っている部分。
※2:成園化 …… 樹が十分生育し、園地全体の生産性が高まった状態。
※3:間伐  …… スペースをつくるため、樹を間引くこと。