初めましてのりんごも料理に!

りんごのシーズン前、店頭では海外からのりんごが目に付きます。先日気になっていたりんごを入手しました。それはテニスボールのようにケースに行儀よく3つ入っていました。ニュージーランド産、名前は「rockit(ロキット)」。調べてみると「世界初、おやつサイズのりんご」というキャッチコピーがあり、この容器は「チューブケース」といって、りんごを持ち運ぶためと、鮮度を保つ働きがあるとか。りんご界の新らしい風を感じました。初めましてのロキット、さてどう向き合いましょうか。

右写真の手前にある赤いりんごが「ロキット」、一緒に並べた青いりんごは「つがる」です。「本来赤いはずのつがるが青?」これは、知人が都内で育てたもので、高温のため赤く色づかなかったということでした。直売に並ぶそんなりんごに興味がわきます。

それぞれ味見をしたところ、ロキットはしっかりした歯ごたえと甘酸っぱい酸味で、私の好みのりんごでした。このロキットは甘酸っぱさを活かして『りんご酢』にしましょう。つがるは青くても完熟しているため見た目の印象とは異なり酸味より甘味がまさっていました。この甘みを活かして『りんごだれ』を作りたいと思います。

まずは、『りんご酢』から。

「ロキットで作る自家製りんご酢」(分量はお好みで調整ください)
【材料】
ロキット・・・3個(250g)
ザラメ・・・250g
穀物酢・・・500ml
【作り方】
①りんごは洗って4~8等分のくし切りにして芯を取り、水気をふく。
②清潔なビンにりんご→ザラメと交互に2~3層に詰める。
※甘みは、黒糖やはちみつなど、好みのものを使ってください。
③最後に酢を加え、ふたをして保存する。途中何度かかき混ぜて砂糖を溶かす。ひと月ほど経ったらりんごを取り出し、りんご酢は冷蔵庫で保存する。水や炭酸、牛乳などで割って飲んだり、酢の物やドレッシング、煮物の隠し味などにご利用ください。
※取り出したりんごは、やわらかくなるまで煮てから撹拌すると、酸味のあるソースに。ヨーグルトに入れたり、パンに塗ったり、料理に使ったり、重宝します。

続いてご提案するのは『りんごだれ』です。

「りんごだれ」(分量はお好みで調整ください)
【材料】
りんご・・・100g
A しょうゆ・・・100ml
A みりん・・・50ml
A はちみつ(または砂糖)・・・50ml
A すりおろしにんにく・・・大さじ1
A すりおろししょうが・・・大さじ1
A コチュジャン・・・大さじ1
ごま油・・・大さじ1~2
【作り方】
①りんごは皮をむいてすりおろす。
②①とAを鍋に入れて3分ほど加熱する。
③冷めたら清潔なビンに入れてごま油を加えたら出来上がり。
※カルビ肉を「りんごだれ」で漬け込み、フライパンでサッと焼いて、ごはんにのせてオーバーライスにしてみました。安いお肉でもワンランクアップしたような味わいです。

今回はこんな感じで、シーズン前のりんご料理を楽しみました。 夏が過ぎると美味しいりんごが目白押し、ほんとに楽しみです。私の「果物を料理に」の旅、次回もよろしくお願いいたします。

2023/8/31

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