vol.5 AGE(終末糖化産物)を溜めないりんご
朝晩の冷え込みも厳しくなり、そろそろ冬支度を始めなければならない季節になりました。乾燥しやすいこれからの季節は、お肌にとってもケアが必要な季節…ということで、今月は美容の大敵「AGE」を溜めない食生活についてです。
AGEとは終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のことで、老化を進める原因物質とされています。体内に入ったブドウ糖が体内のタンパク質と結合してAGEという物質になるのです。このAGEは「加熱されるとできる」わけですから、できるだけ加工されていない生で食べられる食品を摂ることが必要になります。例えばベーコン100gあたりのAGEは、91,577ku(ku=AGEの単位)もありますが、りんごは何と13ku。まさに老化防止に最適な果物と言えます。老化というとすぐに思い浮かぶのはシミやシワですが、実はこのAGEはなかなかの曲者で、血管に蓄積することでさまざまな疾病を引き起こします。
私事ではありますが、毎年10月は年に一度の健康診断月。飲酒・喫煙の習慣がないので、健康診断を控えて特にすることもないのですが、健康診断前の1週間は飲酒を控えていると真面目な顔をして話している人やバリウム飲んだ後にゲップをしてはいけないと言われれば出ちゃう、直前ダイエット…のような「健康診断あるある話」も聞こえてきて、なかなか面白いイベントと化しています。超高齢化社会を迎えた日本は、医療費や介護費の増加が懸念される中、病気にならないための「予防医療」、病気になる前の「未病対策」が注目を集めて始めてきました。老化防止や未病対策に大きな効果が期待されるりんごを毎日の食事にとり入れる、こんな簡単なことで美容と健康の両方を手に入れられるのですから、試してみない手はありません。
今年の冬もりんごパワーで寒さも老化もぶっ飛ばしてしまいましょう!
(2015/10/22)