りんご大学ロゴ画像

りんごをこよなく愛するシニア野菜ソムリエの柳澤泉さんが、りんごの栄養やりんごを使ったレシピなどを楽しくご紹介!
読むほどにもっともっとりんごが好きになり、気がつけば心がぽおっとりんご色に…、そんなほのぼのコーナーです。

vol.3 もういくつ寝ると…

賑やかだったねぶた祭りも終わり、ご先祖様に手を合わせるお盆休みも過ぎて、短い青森の夏が終わろうとしています。今年は雨も少なく、暑い日が多かったせいか「夏らしい夏」だったように思いますが、皆様のお住まいの地域ではいかがでしたか?

そしてもうすぐ、待ちに待った早生りんごが出回ります。今では健康果物として抜群の認知度を誇るりんごは、ここ数年は需要も多く、りんご農家さんにとっては作り甲斐がある年が続いています。りんごの生産者さんも高齢化が進み、りんご農家を続けられなくなっているところもあれば、若い後継者が育ち、創意工夫で新しい取り組みに次々とチャレンジしている農家さんも出てきています。何より若いりんご農家さんは、SNSを活用した仲間同士のネットワークづくりが得意な上、有用な情報交換や課題の克服なども気軽に仲間に相談するので、美味しいりんごづくりに向けての協力体制が出来上がっています。次世代がつくる、青森の美味しいりんごづくりに是非、ご期待下さい。

青森りんご、ぜひご賞味ください

日本の農業は世界に誇る技術とたゆまぬ努力の結果、良品を生み出すことで知られていますが、世界の色々な地域からりんご栽培技術を習得するために、沢山の農家さんが青森の地を訪れています。以前、パキスタンでりんご栽培をしている農家さんの研修をお手伝いしたことがありました。栽培技術ではなく、りんごを使った加工品について皆さんとワークショップを行いながら、パキスタンでの加工品づくりの可能性について議論したものです。パキスタンの言語は「ウルドゥー語」ですが、政府の方たちは英語も話せます。通訳の方を交えながら日本語・英語・ウルドゥー語が飛び交う中での研修は大変でしたが、参加された皆さんは熱心に青森のりんごづくりや加工品づくりについての質問をされていたのが印象的でした。

パキスタンのフンザ地方は、標高が2,400mあり、りんごの栽培が盛んなところです。7,000~8,000m級の名前すらついていない山が沢山あるそうです。今はまだ、放任栽培ですが、近い将来、青森でのりんご栽培研修がきっかけで良質なりんごを作れるようになるかもしれません。パキスタンの方たちは、大きな瞳と駱駝のように長く濃いまつ毛を持つイケメン揃い…ついついテンションも上がり、めちゃくちゃな英語でコミュニケーションをとりながら、気がつけば私自身が一番楽しんでいた研修となりました。

さて、あといくつ寝ると今年のおいしい初物りんご「つがる」にかぶりつけるでしょうか?その日を指折り数えて待つこととします。

(2015/8/19)

新着情報

〈新ブログ一覧〉
〈旧ブログ一覧〉

海外のウェブサイト

繁体中文簡体中文English

りんご大学からのおすすめ

Page Top