Vol.7 冬の乾燥は美容と健康の大敵
今年はインフルエンザが猛威を振るっています。一旦、インフルエンザと診断されれば、子供の場合で5~6日は出席停止等の措置をとることになり、大人が罹患した場合でも3日は仕事を休まなければなりません。このインフルエンザの流行と深い関係があるのが「冬の乾燥」です。風邪やインフルエンザの原因はウイルスの感染によるものですが、ウイルスは水分を含んでいます。ウイルスの水分が乾燥した空気にさらされ蒸発すると、ウイルスは軽くなり私たちの周りに飛んでくるのです。
そしてこの「冬の乾燥」は私たちのお肌にも大きな影響を及ぼします。肌が乾燥するとくすみの原因になるだけでなく、ちょっとした刺激にも敏感になり、かゆみが起きやすくなります。風邪やインフルエンザで流れるように出た鼻水が、やがて乾燥してカピカピに干からびる・・・それにお肌のかゆみが加わる、なんてことになったら、さあ大変です。
最近、お風呂に入る時に試しているのが「りんご風呂」。もちろん、美味しく頂いたあとのりんごを活用しています。りんごの芯や剥いた皮を天日干しにしたものをネットに入れて、浴槽にポンと入れるだけ。良い香りが漂ってきますので、これだけでも気分が爽快になります。
しかもりんごにはビタミンCやミネラル、ポリフェノール、カリウム、セラミド、ペクチンなどといった身体に良い成分が沢山含まれていますので、有効利用しない手はありません。セラミドは肌の角質層のことで、細胞と細胞の中でスポンジのように水分や油分を抱えこんでいます。肌や髪のうるおいに欠かせない働きをしているのです。一日に必要なセラミドの量は、一日あたり600~1200μgと言われており、セラミドが肌に1200μgあると肌のバリア機能が保てるため、乾燥や刺激に負けない肌を維持できるそうです。
毎日、高い化粧品でお肌のお手入れなんてできないわ・・・という方、ぜひ、この「りんご風呂」をお試し下さい。自分で消費する量では段々足りなくなってきたりんごの皮と芯。最近は、会社で食べた残りの皮をもらってきたりしています。何に使うの?と訝しげに聞かれたりしますが、本当のことを言うともらえなくなりそうで言えないでいます。干してあるりんごの皮をさらっていくカラスが、目下の最大の敵です。
(2017/2/16)