Vol.12 熱中症予防にスイカを食べよう!
今年の夏は、全国的に猛暑に見舞われている上、各地でゲリラ豪雨が発生しています。あっという間に川が氾濫していく様を目の当たりにすると、自然の猛威に対して人は何と無力なことか…と思ってしまいます。地球温暖化やヒートアイランド現象がゲリラ豪雨と深い関係にあることがわかってきており、この傾向は今後も続くものと思われます。
気温が高いと私たちは多量の汗をかき、体内の水分や塩分(ナトリウム)、その他のミネラル(カリウムなど)が失われ身体全体のバランスが崩れます。体温調節ができなくなることにより熱中症を発症しやすくなるのです。近年は熱中症に対する予防や対策がとられるようになりましたが油断大敵。体内に熱がこもり放出できなくなると、身体に様々な不調があらわれてきますし、高温多湿の環境で長時間過ごした時や、炎天下でスポーツをする人、体温調節機能や発汗機能が未熟な子どもや、機能が低下している高齢者などは特に注意が必要です。
ここで熱中症予防に必要な栄養素を含み、美容にも効果的な夏におすすめの食べ物をご紹介しましょう。暑さで疲れやすい身体に効果的なのが「クエン酸」です。梅干やレモンに多く含まれている「クエン酸」は、暑い夏を乗り切るために昔から欠かせない成分です。そしてこの「クエン酸」と並び、熱中症予防に必要な栄養素を含み、美容にも効果的な食べ物が「スイカ」です。
スイカは90%が水分で、糖分やカリウム、カルシウム、マグネシウム等のミネラルが豊富に含まれている果物。少量の食塩を加えると、水分、ミネラルと一緒に塩分も効率よく摂取でき、スポーツドリンクと同じような効果が期待できます。ビタミンCも多く、糖分はエネルギーに素早く変わるため、夏のエネルギー補給にピッタリの食べ物です。美味しいスイカを見分けるために、よく「ポンポン」と叩く人がいますが、音で見分けるときは、なるべく澄んだ音のするものを選びましょう。全体的に縞模様のハッキリとしたもの、持った時にズッシリと重いものが美味しいスイカです。
スイカを食べるときは、種を「プップッ」と飛ばして食べるのが美味しい食べ方。お上品にフォークで種を外す…のではなく、屋外で食べると遠慮なく飛ばせます。その様子を鳩が見ていれば、鳩たちが飛ばした種を食べに来てくれます。美容と健康に良いだけでなく、生ゴミ処理も省けるので、今年の夏はぜひ屋外でスイカに思いっきりかぶりついてみて下さい。
(2017/8/1)