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高地のりんご栽培を聞いてみた(第一回)

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青森県は言わずと知れたりんご生産量日本一。特に津軽地方はりんご栽培が盛んで、郊外まで行かなくともりんご畑を目にすることができます。
そんなりんご王国ですが、一口にりんご栽培と言っても、畑の地形や気候、品種によってかける手間ひまは生産者によって変わってきます。

今回りんご大学では、弘前市のお隣 大鰐町の高地(駒ノ台地区 標高約300m)でりんごを栽培している生産者さんを訪ね、高地ならではのりんご栽培や苦労などをお聞きしました。

 

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アイコンりんごを作ってて、高地ならではの苦労とかありますか。 
アイコンまず今年は大鰐と碇ヶ関と、雪の集中攻撃。雪が1m70cmくらい降ったんだ。街は雨でもこっちくればドカ雪なのよ。一晩で40~50cmくらい降っちゃって。
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アイコン雪で道路なんてなくなるよ。畑さ歩いて来ねばまいね(来ないといけない)けど歩かれない、あまり埋まって。かんじき履いでも、膝下あたりまで埋まってしまったもの。
アイコン photo_yagi07.jpg それは今年というか、この冬が特にそうだったんですか?


アイコンこの冬がすごいね。下の枝と上の枝の差がすごいの。下が雪に埋まってる分、花が全然咲いてこないのさ。雪がとけるときに枝折れしたりするし。
アイコン photo_yagi09.jpg 雪で枝が折れてしまったらどうしてるんですか。 


アイコン雪で折れた枝は切ってまう(切ってしまう)。切ったところに塗布剤を塗れば絆創膏みたいになるんだ。

枝が折れてしまったところは春に補修を行います。塗布剤を塗ると切り口からの雑菌類の侵入を防止できるんですね。そして、高地はやはり寒いので雪に埋まっていた下枝は花の開花や実の成長も遅くなってしまいます。

 

アイコン上枝と下枝で成長速度はどのくらい違うんですか。 
アイコン3日くらい遅れてる。普段でも若干下枝は遅いけど。今年はもう新潟に振るような雪がドカドカ降るから。温暖化だな。でも、収穫時期になると下枝の実の成長が上枝に追いつくんだ。

そして現在、高地のりんご畑では摘果作業が行われております。雪の深い高地では雪害を避ける為に下枝をあまりつけず上枝を残します。すると高い所の枝が多くなりますが、昇降機を使って効率よく作業されていました。

 

高地のりんご栽培には、積雪の多さ、寒さによって収穫時の実が小ぶりだったり、上枝が多いので梯子をいっぱい使ったりと大変なこともありますが、それが逆に良い影響を与えることもあります。それを次回皆さんにお伝えしていきたいと思います。

 

 次回へ続きます。 

   

 

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