りんご大学 旧ブログタイトル画像

高地のりんご栽培を聞いてみた(第三回)

yagi_title04(三回目).jpg

青森県は言わずと知れたりんご生産量日本一。特に津軽地方はりんご栽培が盛んで、郊外まで行かなくともりんご畑を目にすることができます。
そんなりんご王国ですが、一口にりんご栽培と言っても、畑の地形や気候、品種によってかける手間ひまは生産者によって変わってきます。

今回りんご大学では、弘前市のお隣 大鰐町の高地(駒ノ台地区 標高約300m)でりんごを栽培している生産者さんを訪ね、高地ならではのりんご栽培や苦労などをお聞きしました。

midashi_06(三回目).png

前回(第二回目)は高地特有の気候がりんごに良い影響を与えていることもあるということをお伝えしました。今回は平地に負けないりんごを作るためにこだわっているという土づくりについてお伝えします。

アイコン高地のりんご栽培の特徴や普段気をつけていることなどありますか?
アイコン photo_yagi14a.jpg まんず、土をしっかり作る。りんごが成長しやすく、病害に負けないような強い土作りが基本だな。人間で言えば風邪に負けないような強い体質作りのようなことだべな。

アイコン寒さに負けないような土作りということですか。具体的にはどういうことをしているのですか?
アイコン photo_yagi14b.jpg 化学肥料は使わない。平地に負けないりんごを作ろうと思ったら化学肥料はあまりよくない。堆肥をオーダーで作ってもらっていて、春にまいているんだ。

アイコン広い畑ですし堆肥もかなりの量ですよね。きっと。
アイコンんだ、大変。軽トラで何回も行き来して。ある程度均等に畑さまぐ。6~7年くらい前から、堆肥以外に味を良くするために発酵リン酸とかシーマロックス(花崗岩からミネラル類を抽出してる)もかけてるばって、それをかければより一層味が濃くなるよ。
アイコン photo_yagi15a.jpg 色々と工夫されているんですね。


アイコンそれはいいもんだということで、大鰐地区は結構今それを使ってる。美味しい大紅栄を作るべと。

大鰐地区のりんご農家さんは大紅栄を1人100箱作ろう運動をされ大紅栄に力を入れておられます。そんな高地で作られた大紅栄などのりんごが美味しい理由は、こういった土作りにもあるのでしょう

 

 ringo_line.gif

 

余談ですが、高地ではりんご畑が山の斜面に作られていたり、割と平らになっている畑でも崖のすぐそばであったりすることも多々あります。平地とは違う高地のりんご畑での梯子の使い方をご紹介します。

アイコンところで、作業されている様子を見るとすごい梯子のかけ方ですね。
アイコンんだな。崖のすぐそばまでりんごの樹があるはんで、崖近くの枝を作業するときは、地面と崖の斜面に梯子をかけて作業することもあるな。
アイコン高地だと畑も傾斜してるところが多いから梯子安定させるの大変そうですね。
アイコン結構梯子を開いて使ったりするな。坂になってるはんでそうやって安定させねば。
yagi10b.jpg

このように土作りやユニークな梯子の使い方をしてりんご畑の手入れをおこたらず育てていらっしゃいます。高地のりんごは小ぶり傾向にありますが、貯蔵性がよく味の濃さにも定評があるのです

 

 次回へ続きます。 

  

  

profile02.jpg

 

ringo_line.gif

 

ringodaigaku_link04.gif

りんご大学はりんごに関する色々なことを楽しく学ぶことができるバーチャル大学です。 ⇒ りんご大学ホームページはこちらです。

  

ringodaigaku_mail.png

 「りんご大学だより」は、りんごの魅力やりんごの最新情報などを週1回お届けするメールマガジンです。ご登録は無料です。あなたもりんごのある美味しい生活をはじめてみませんか? ⇒ 配信ご希望の方は、こちらへ

 

  

 

カテゴリ:

新着ブログ情報

りんご大学とは

りんご大学はりんごに関する色々なことを楽しく学ぶことができるバーチャル大学です。

◯ りんご大学TOP

◯ 旧ブログTOP

◯ 新ブログTOP

Official SNS

  1. Instagram
  2. Twitter
  3. Facebook