りんごの品種紹介 ジョナゴールド・シナノスイート
今回ご紹介するりんごの品種は「ジョナゴールド」と「シナノスイート」です。
10月中旬から下旬に最盛期を迎える人気品種です。
ジョナゴールド
ジョナゴールドの特徴の一つとして「油あがり」があります。
りんごは熟度が進むと、リノール酸やオレイン酸といった不飽和脂肪酸を分泌し、果皮の保護をし鮮度劣化を防ごうとしているのです。
「油あがり」と呼ばれるこの現象は「つがる」「千秋」などにも多くみられますが、「ジョナゴールド」は他に比べてこの不飽和脂肪酸の分泌量が多い品種です。不飽和脂肪酸は栄養価が高く注目されているもので、食用上全く問題ありません。りんごが自分の身を守ろうとしているんですね。
さてこのジョナゴールド、有袋栽培のものは貯蔵性が高いため、多くのものはりんごの鮮度を保つCA冷蔵庫に入れられ保管されます。来年の3月頃に冷蔵庫から出してお店で売られるようになるんですよ。
CA冷蔵については、こちら
今の時期は、無袋栽培の「サンジョナゴールド」が出回っています。特に酸味を好む方の多い関西方面には多く出荷されているようです。お店で見かけたらぜひ食べてみてくださいね。
甘味と酸味のバランスがよく、生食にも加工用にも適したこの「ジョナゴールド」にピッタリのレシピがあります。
「りんごのタルタル」
りんご自体は生で使用しますが、ジョナゴールドの酸味が玉子とマヨネーズと合い、とってもおいしいですよ。
詳しいレシピは、こちら
シナノスイート
早生種の代表格「つがる」と、晩成種の代表格「ふじ」を交配させて誕生した、りんご界のサラブレッドとも言うべきりんごで、 中生種の酸味のある品種が多い中、シナノスイートはその名の通り、長野生まれの甘いりんごです。
赤~濃赤色の縞状に色づき、従来の中生種にはない高い糖度と少ない酸味で果汁も多く、最近ではとても人気があり、青森県でも生産量を伸ばしている品種です。
商品名は公募により一時「あじぴか」になりましたが、同じ名前のみかんが商標登録されていたので、「シナノスイート」に変更されたそうです。今ではすっかり「シナノスイート」の名前で定着しました。
青森県産のシナノスイートを食べてみました。
包丁を入れるとふわっとりんごの香りがし、食べてみるとやはり甘くて酸味はほとんどなく、硬すぎずシャキシャキとした食感が味わえました。
津軽のシナノスイート、この甘さをぜひ生で味わってくださいね。
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