クリスマスとりんご
12月も半分を過ぎ、いよいよクリスマスムードが高まってきていますね。街のあちらこちらでクリスマスイルミネーションや飾り付けられたクリスマスツリーを見かけます。
さて、クリスマスツリーとりんごには深いかかわりがあるって、ご存知でしたか?
クリスマスツリーにはさまざまなオーナメントが飾られていますが、りんごの形をした飾りや、赤色の丸い玉を見かけることがあると思います。これは、もともとりんごだったと言われているんです。
<りんご・ボール>
アダムとイヴが食べてしまったことで楽園を追われてしまった禁断の木になる実、禁断の果実(知恵の実)を表している。
この実は一般的にはりんごと言われており、そのためツリーにりんごを飾っていたそう。
現在ではりんごが転じて光沢のあるボールになっており、赤色のほかにも多くの色がありそれぞれ意味がある。
食べてはいけないとされる「善悪の知識の実」(「知恵の実」、「禁断の果実」とも)を持つ知恵の樹の代わりに使われたという説もあり、クリスマスツリーは知恵の樹の象徴ともされています。
この「知恵の樹」になる「禁断の果実」がりんごともいわれており、古くからツリーにりんごを用いる習慣があったそうです。
りんごの木は冬に落葉してしまうので、落葉しない常緑樹(針葉樹)を用いたのだとか。他にも、モミの木は冬でも葉を落とさないので永遠の命の象徴とされていたりと、いくつかの説があるそうです。
りんごのほかにも、ツリーのオーナメントには意味が込められています。いくつかご紹介します。
<頂上の星>
希望の星、ベツレヘムの星などと言われ、キリストが生まれたベツレヘムまで賢者を導いたという逸話からきているよう。
<ベル>
キリストの生誕を告げたベル、と言われている。魔物を寄せ付けない聖なるベルとも。
<キャンデー>
杖の形をしたキャンデーは、羊飼いの杖を模したもの。迷った羊を群れに戻す際に使用していたことから、正しい道に導いてくれる、助け合いの心を象徴するともされる。
<ライト>
空にかがやくたくさんの星をあらわしている。
いかがですか?クリスマスツリーのオーナメントひとつひとつにこんな思いが込められていたんですね。
ほかにもオーナメントがたくさんありますので、ツリーを飾るときや見かけたら、これは何だろう?と考えてみるのも楽しいかもしれませんね。
さて、明日は実際にツリーにりんごを飾っている弘前西教会さんをご紹介します。