台風18号被害状況
(冠水したりんご園地の様子)
9月16日、日本に上陸した大型の台風18号は、ここ青森県にも集中豪雨を降らせました。特に津軽地方では川沿いの地区を中心に避難指示・勧告が出され、さらにりんご園などの冠水が相次ぐほどの大きな被害となりました。
りんごの収穫期を控えている中のこの台風・・・、りんご大学でも現在の被害状況をお伝えすべきだと考え、実際にりんご園に出向き、台風の爪痕を自分たちの目で見てまいりました。
こちらの農園では3m以上もあるりんごの木が、その姿が見えなくなるほどの濁流に飲み込まれたそうです。中にはなぎ倒されてしまった木もあり、増水の勢いを物語っています。
落ちた無数のりんごは、流れてきたゴミとともに泥に埋もれていました。落下を免れたりんごも、木の上にもかかわらず泥まみれです。
こちらの畑も水浸しの状態で、奥ではポンプを使って溜まった水を抜く作業を数人で行っていました。水はひいたものの泥がひからび、若木の畑が田んぼのような状態になっているところもありました。
こんなにツヤツヤと輝いて美しいのに、落ちたりんごは商品にならないのです。
今回の台風では、りんごだけではなく収穫期の稲が倒れ手作業を強いられている生産者も少なくありません。また、農業にとどまらず、床上浸水の後片付けや土砂崩れに伴う二次災害の恐れもあり、一週間経過した今なお予断を許さない状況が続いています。
カテゴリ:今のりんご園の様子