なぜ春でもりんごはあるの?
りんごの収穫時期は8月から11月。
それなのに、それ以外の季節でもりんごは食べられるのはなぜ?
イチゴやメロンのように、ハウスで栽培しているの??
こんな疑問をお持ちの方のために、今回はりんごの貯蔵についてご説明します。
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ハウスで年中栽培できるイチゴやメロンとは違い、りんごの場合は収穫期間が決まっているので、年間の販売には貯蔵方法がポイントになります。
りんごは収穫後も呼吸を続けています。
呼吸をすることによりエネルギーを消費するので劣化して、新鮮さが失われていきます。
呼吸をすることによりエネルギーを消費するので劣化して、新鮮さが失われていきます。
逆に言うと、この呼吸を抑えると、新鮮さを保つことが出来るのです。
では呼吸を抑えるためにどうするかと言うと、
1.温度を下げる
2.酸素を最小限に抑える
1.温度を下げる
2.酸素を最小限に抑える
この2つのことを同時に行いながら貯蔵する方法をCA貯蔵といいます。
CAとはControlled Atmosphere(管理された空気)の略です。
外気を遮断して、空気組成を低濃度の酸素、高濃度の炭酸ガスに調整した人工空気の中で低温貯蔵することで、りんごの呼吸を抑制します。
(ちなみに、冷蔵庫内の空気組成は酸素:約2%、炭酸ガス:約2.5%、窒素:約95.5%)
外気を遮断して、空気組成を低濃度の酸素、高濃度の炭酸ガスに調整した人工空気の中で低温貯蔵することで、りんごの呼吸を抑制します。
(ちなみに、冷蔵庫内の空気組成は酸素:約2%、炭酸ガス:約2.5%、窒素:約95.5%)
CA冷蔵庫は、外気を遮断するための分厚い扉と塗装された内壁が特徴です。
日本へのCA貯蔵の導入は、1959年(昭和34年)、米国との学術交換によって紹介されたのが始まりで、その後青森県りんご試験場、弘前大学農学部、CAシステムの施工業者などそれぞれの立場で試行錯誤を繰り返しながら各品種に合った貯蔵管理技術の確立へ向けた努力が重ねられ、1985年(昭和60年)頃から急速な普及を見ました。
おいしいりんごの陰には、様々な人の努力があるのですね。
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カテゴリ:特集