りんごのポリフェノール
ポリフェノールは、赤ワインや果物、コーヒーなどに含まれていることは広く知られていますね。1990年代より、ポリフェノールについてさまざまな視点から研究が進み、現在でも、その機能や効果について詳細な研究が行なわれています。
ポリフェノールはほとんどの植物に含有され、その数は5,000種を超えます。その効果は主に、活性酸素を抑制させ、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用が向上することが知られています。
ポリフェノールの種類 |
ポリフェノールは野菜や果物には必ず含まれています。代表的なポリフェノールとしては、フラボノイド系の「カテキン」(赤ワイン、緑茶、りんご等)、「アントシアニン」(ブルーベリー、ブドウ等)、「イソフラボン」(大豆等)などです。
その他、ウコン、生姜に含まれる「クルクミン」、コーヒーやゴボウに含まれる「フェノール酸」、紅茶やウーロン茶に含まれる「タンニン」などがあります。
りんごに含まれているポリフェノールは? |
りんごにも私たちのカラダに有効なポリフェノールが含まれており、その効果や機能について、さまざまな機関において積極的に研究がなされています。りんごには、抗酸化作用が強いとされる、プロシアニジンを主としたポリフェノールが豊富に含まれています。
プロシアニジンの効果としては、抗酸化作用、抗発がん性や抗アレルギー性、血清コレステロール低下作用などがわかっています。
りんごポリフェノールの働きは? |
アサヒビール㈱では、りんごポリフェノールに、血中の中性脂肪値の上昇を抑制する効果があることを、ヒトでの臨床試験で確認しました。りんごポリフェノールには、脂肪蓄積抑制効果があり、体内での脂肪生合成に係る酵素の活性を抑制し、脂肪の燃焼に係る酵素を活性するメカニズムが働いていることが解明されています。同機関では、今後さらにりんごポリフェノールの脂肪蓄積抑制についての詳細な機能メカニズムの解明をすすめていくそうです。今後の研究の発展が楽しみですね。
りんごポリフェノールは、皮の部分に多く含まれていますので、 ポリフェノールを積極的に摂り入れるには、皮ごと召し上がること をおすすめします。 |
-------------------------------------------
参考HP:
赤染陽子ほか「リンゴポリフェノール含有印慮の高脂肪食負荷における中性脂肪抑制作用の検討」『日本食品化学学会誌 Vol.42(2),82-86』2007年
濱渦康範ほか「リンゴ果実の発育に伴うカテキン類およびプロシアニジン類の含量・組成の変化」『園学雑 68(6):1184-1193』1999年
ご登録は無料です。あなたもりんごのあるおいしい生活をはじめてみませんか?
カテゴリ:健康