極早生種りんご
8月より、青森りんごは収穫期を迎えました。りんごはその収穫の時期によって「極早生種」、「早生品種」、「中生種」、「晩生種」と分類されます。今日は、今収穫されている「極早生種」の美味しさについてご紹介いたします。
「極早生種」は8月20日頃までに収穫する品種のことをさします。主な品種は「夏緑」「祝」「花祝」などがあります。
夏緑
「緑色の夏りんご」ということで「夏緑」と名付けられており、お盆のお供え物によく使われます。8月上旬に青いまま収穫されることが多いですが、8月中旬まで樹の上におくと、赤縞模様になる場合があります。
150~200gのものが多いですが、大きいものは300gに達します。
歯ざわり・舌触りがよく、ほど良い酸味と甘みが口の中に広がり、とても爽やかな味です。
また果汁が多いため、水分の不足しがちな夏にちょうど良いりんごです。
祝
青森県では、大中(だいなか)とも呼ばれています。熟すると赤褐色の縞が入ります。夏緑よりやや小玉で、150~200g程のものがほとんどです。
8月初めに収穫されるので、ねぷた観光客で賑わう駅前の店頭などによく並び、お土産として人気があり、また、お盆のお供え物としてもよく用いられています。
適度な歯ごたえで、サクサクとした歯触りのよい食感が特徴です。酸味と甘みのバランスがよい品種です。
花祝
花嫁に祝を交配してできたいうことで花祝と名付けられました。果皮表面の亀裂を防ぎ、早期の着色が見られるため、ほとんど有袋栽培となっています。袋を除くと、8月早々にでも紅色縞状にきれいに着色します。青いりんごの多い8月では、その紅色がひときわ目立ちます。
大きさは230~280gぐらいです。甘味があり、ほど良く酸味の効いたりんごです。暑い夏にぴったりな、さっぱりとした味わいです。
果肉はやや粗いですが、完熟したものは硬さもほど良く、渋味はまったくありません。
これらの極早生種りんごにはそれぞれの特徴があり、どの品種も甘酸っぱくて夏にぴったりのりんごと言えます。今年産の夏りんごをまた食べていない方、ぜひ、ご賞味ください!
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