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りんごと台風

りんごは風に弱い作物です。りんごの実と枝を結んでいるのは、細いツルの部分です。りんごに強い風があたると、りんご同士がぶつかったり枝にすれることで傷つきます。また、突風や長時間の風で、ツルと枝が離れて落果してしまいます。

りんご台風と言われる1991年(平成3年)の台風19号では最大瞬間風速53.9m/sの猛烈な風が吹いたために、収穫前の多くのりんごの落下や、りんごの倒木・枝折れという被害を受けました。収穫前のりんごの被害は勿論ですが、倒木や枝折れ等によって農園の再生がままならないため、収穫量の回復に時間がかかり、長期的にも大きな被害を受けました。

被害面積は2万2400ヘクタール、被害数量は約38万トン、被害金額は約741億円でした。

りんご台風が青森県に接近したのは9月27日夜から28日朝にかけての一晩ですので、りんごにとっての台風の脅威を思い知らされます。

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