CA冷蔵庫とふじ

投稿者: | 2019年4月16日

青森県では、毎年8月から11月にかけてりんごを収穫します。11月、12月に流通量がピークをむかえ、翌年の8月まで販売されます。秋に収穫されたりんごを一年中食べることができるのは、青森県の長期保存が可能な特殊冷蔵技術のCA冷蔵庫があるからです。

CA貯蔵とは
りんごは収穫後でも実はまだ生きており、私たちと同じように空気中の酸素を必要とし呼吸します。呼吸をすることにより、エネルギーを消費し、味や鮮度が失われてしまうのですが、そこで「CA貯蔵」です。

CA貯蔵(Controlled Atmosphere:空気調整)は、酸素(空気の1/10)・二酸化炭素・窒素・温度・湿度を調整し、鮮度よく長期の貯蔵を可能とする方法です。りんごの呼吸を最低限まで抑えます。

 

普通冷蔵庫とCA冷蔵庫
青森県では、貯蔵期間により「普通冷蔵庫」と「CA冷蔵庫」を使い分けています。

[普通冷蔵庫]
収穫してから、3月頃までに販売されるりんごを管理し、お客様の注文に応じて出荷する。

温度:0℃、湿度:90%前後で貯蔵する。

 

[CA冷蔵庫]
4月頃から販売されるりんごを貯蔵。収穫直後から3月末まで密閉貯蔵する。普通冷蔵庫の約二倍の長期保存ができる。

酸素濃度:3%、CO2濃度:3%、N2:3%、温度:0℃、湿度:90%前後で貯蔵する。

 

 

 

 

 

CA貯蔵によってりんごの鮮度を保ったまま、長期保存が可能となりましたが、冷蔵技術だけではなく、長期保存に適した品種があるのです。

りんごに袋をかけて栽培する有袋栽培は、色づきが良くなるほかに、貯蔵性が高まる特徴があり、長期保存に向いています。

ふじ(有袋ふじ)は主に青森県で栽培されていますが、CA冷蔵庫に入れて春から販売をします。他にもジョナゴールド(有袋)などCA冷蔵に向いています。

有袋ふじは見た目が鮮やかで、貯蔵性が高いため、長期保存にも向いています。

※ふじの詳細は、こちら

※有袋・無袋りんごについては、こちら

 

1年を通して、りんごを毎日食べられるのも、CA冷蔵庫や貯蔵性の高いりんごがあるおかげです。
さっそく、眠りから目覚めた美味しいりんごを食べてみませんか?

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